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家づくりのコスト削減法(建築編3)

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モデルハウスや住宅展示場などを見に行くと、リビングダイニングはもちろん寝室や子供部屋なども広くつくられていることが多々ありますが、ほとんどの方がリビングダイニングで大半の時間を過ごし、部屋は寝る時だけしか使わない可能性が高いことから、正味の話、最低限の広さがあれば充分ではないでしょうか。

 

昔の家は収納がほとんどなかったことから、家具を持ち込まなくてはいけない分部屋が広めに作られていましたが、ここ最近の家は収納がたっぷりあってそこに全て片付けることが出来ますしね。

また、子供部屋に至ってはやがて子供たちは家を出ていくため、持て余す可能性だってあるわけですしね。

 

そんなわけで、今回は適切な部屋の広さについてお伝えしていきたいと思います。そこに何を置くのかで広さを決めていただくのが最良の手段だと思うので、それをイメージしながら読んでいただければと思います。

✔️文字通りの部屋

「寝室」は文字通り寝るだけの部屋であると共に、隣接して大型クローゼットが設置されることが多いため、そこにベッドをどのように置くのかで広さを算出していただくのが最良の手段だと考えています。

 

例えば、ベッドのサイズには

シングル(幅90cm×長さ2m

セミダブル(幅1.2m×長さ2m

ダブル(幅1.4m×長さ2m

クイーン(幅1.8cm×長さ2m

 

などが存在しますが、セミダブルを2台並べて置く場合、2.4m×2mのスペースとその周りに通路が必要になるのですが、さてこの場合、どれくらいの部屋の広さにしたらいいのでしょうか。

 

10帖(横幅4.42m×奥行き3.51m

8帖(横幅3.52m×奥行き3.51m

7.5帖(横幅4.42m×奥行き2.6m

6帖(横幅3.52m×奥行き3.51m

4.5帖(横幅2.6m×奥行き2.6m

 

この場合、流石に4.5帖では通路スペースが取れないのでちょっと厳しいですよね。また、逆に10帖も必要かと言われると通路としては勿体無いぐらい余白が出来過ぎるので、そこまで必要ないですよね?

この場合、68帖の中のどれかを選ばれる方が多いと思いますが、個人的には6帖で充分かと考えています。ベッドを真中でくっつけて置くとしたら、両サイドに約55cmずつ通路が出来、かつ、足元にも60cmの通路が確保出来るわけですからね。

いかがでしょうか?なかなか合理的な決め方だと思いません?

 

というわけなので、この内容を参考にしながら寝室の広さを算出していただければと思います。かつ、同時に南向きにこだわらないようにもしていただけたらと思います。寝室は文字通り寝るだけの部屋であり、基本、日が沈んでいる時間帯に使う部屋ですからね。

✔️子供部屋も寝室と同じ

そして、子供部屋もまた寝室と同じように考えていただいていいと思います。

子供たちは小さいうちはもちろん、自分の部屋を使うようになっても部屋に籠るのではなく寝る寸前までリビングで過ごす可能性が高いからです。遅かれ早かれいつかは家を出ていくわけですしね。

ゆえ、子供部屋に関してもそこに何を置くのかから逆算した部屋の広さにするのが最良だと考えている次第です。

 

個人的にはそこに置くのがシングルベッドと勉強机ぐらいだとしたら4.5帖もあればゆったり使えるのでそれでいいと考えています。逆に言うと、それ以上増やすとその余白を埋めるために無駄な買い物(=無駄な出費)をしてしまうことになるでしょうしね。

もちろん、これは子供部屋に限らずリビングや収納などでも言えることなんですけどね。人間は隙間を見ると、ついついそこを埋めたくなるという習性を持っているからです。

 

というわけなので、モデルハウスや住宅展示場を見ると部屋も広くとりたいと思ってしまうかもしれませんが、それもまたコストに直結することなので、必要なところと不必要なところをしっかりと見極められるようになっていただければと思います。

 

では、次回は広さの鍵を握る最後の場所である「収納」についてお伝えしていきたいと思います。この内容を知っているかいないかでコストはもちろん、使いやすさも大きく違ってくる大切な項目です。

 

それでは、、、

 

追良瀬