
土地探しをするにあたり注意すべき点の1つが、表示されている価格だけでは土地を買うことは出来ず、土地によりけりで様々な費用が別途でかかるということです。
例えば、不動産会社が売主である場合仲介手数料が必要ありませんが、そうじゃない土地である場合、基本(土地価格×3%+6万円)×消費税の仲介手数料が必要となります。
また、土地に水道が引き込まれていない場合、道路から水道を引き込む費用が別途でかかると共に、水道を管理している市町村に水道加入金を支払わないといけません。
この他、隣地との境界費用や排水同意金といった費用が別途で必要となってくるケースが多く、要は土地購入に関しては、土地代以外にかかる費用も把握することが大切で、その上で土地購入に踏み切っていただきたいと考えています。
とまあ、これが土地探しをする上で抑えておきたい基本なのですが、これを知っていないと相場に比べて安く土地が買えたのに蓋を開けてみると安くないどころか逆に高くついてしまったという最悪の事態を招く恐れがあります。
(ケース1)
✔️境界工事全やり直し・・・
土地購入において最も気を付けた方がいい土地は古い家が建っている土地です。理由はいくつかあるのですが、まず気を付けるべきところが境界です。
というのも、昔に建てられたブロックはそもそも基礎がない場合も多いし、基礎があったとしても強度的に問題がある場合もあれば、ブロックだけじゃなく基礎から斜めに倒れてしまっている場合も多々あり、これらは全て基礎工事からやり直さないといけないからです。
そして、そうなると基礎工事だけでも1mあたり15,000円前後、それ加えて上に積むブロック費用が1mあたり9,000円前後、必要になってきます。
仮に、やり直さないといけない境界の長さが30mあるとして、隣地の方が費用的に協力してくれず仕方なく自分の敷地内で収まるように境界工事をするとしたら、基礎工事だけで45万円、ブロックまで積むとしたらさらに27万円、これにブロックの解体費用に10万円、合計で82万円も余分な工事が必要になってくるという感じです。(土地が大きく距離が2倍になれば単純に工事代も2倍になります)
(ケース2)
✔️水道のやり直し・・・
続いて気を付けるべきところが水道の状況です。元々家が建っていたからといって必ず水道が引き込まれているかというとそうではないし、仮に引き込まれていても水道管が細く水圧に問題がある場合がほとんどだからです。
ゆえ、この調査も購入する前にしていただき、その費用も予算計上しておいてください。引き込み直しとなればそれだけで3〜40万円ぐらいかかるし、それに加えて水道加入金が必要となってきますからね。
(ケース3)
✔️予期せぬ解体費用が・・・
そしてもう1つ気をつけておいた方がいいことが解体工事です。
解体更地渡しという条件であれば別段問題が生じることはありませんが、現況渡しという契約条件である場合、こちら側で解体工事をしなければいけません。
そしてこの場合、家だけじゃなく境界ブロックも解体しないといけない、鬱蒼と生い茂った草木を除去しないといけない、家の中に残った家財道具を撤去しないといけない、などの費用がかかってしまうことで、思っていたより解体費用が嵩むことがあります。
また、鉄筋コンクリートや鉄骨の場合、アスベストが材料に混入されているということが後から発覚することもあるかもしれません。そして、そうなるとその除去費用にとんでもない費用がかかってしまいます。
ゆえに、古い家がある土地を購入する場合に至っては、これらを調査しこれらの費用も計上した上で購入をご検討いただければと思います。
結果、全然割安じゃなかった・・・むしろ割高で買ってしまった・・・
なんてことも珍しい話ではないので。
それでは、、、
追良瀬