
2階建てに比べて平屋は家そのもののコストが割高なイメージがありますが、
・階段がいらないこと。
・廊下を減らすことが出来ること。
・全ての部屋と収納が同じフロアにあることから部屋を減らすことが出来ること。
この3つの理由から2階建てに比べて面積が大なり小なりカット出来るため、結果的に2階建てよりも安く建てることが出来たりします。
そして、高性能化が進む現在においては以下の2つの理由によりほぼ確実に安く建てられると言っても過言ではないのではないでしょうか。
制震ダンパ
まず、1つ目の理由が「制震ダンパ」が2階建てでは基本必要なのに対し、平屋にすれば必要じゃなくなるからです。
細かく部屋を仕切る2階に比べて広々としたLDKをつくる1階は壁が圧倒的に少なくなる上、基本全ての部屋を南向きでつくろうとすることから南と北の壁量バランスが悪くなる傾向がある2階建てのお家は、地震の時はもちろん日常的な重量車両の通行による揺れや強風時の揺れなどの影響も受けやすく、耐震等級3の取得だけでは心許ないのに対し、平屋は上からの荷重が小さく地震の時はもちろん日常的な重量車両の通行による揺れや強風時の揺れなどの影響を受けにくいからです。
ゆえ、耐震等級3を取得する場合でも2階建てのように、柱や壁の位置に制限をそう受けることもありません。
もっともより安心感を得たいという方は、平屋の場合でも「制震ダンパ」を設置していただいてもいいわけですが、これだって50万円前後もコストがかかる列記としたオプション工事ですからね。
空調設備
そして2つ目の理由が仰々しい「空調設備」を設置する必要がなくなるからです。
どれだけ断熱性能を高めても上下階の温度差は生まれることから2階建ての家で快適に暮らすためには、空気を循環させるための仕掛けが必要となるのに対し、平屋の場合、無駄な廊下さえ量産しなければリビングの空調設備さえ動かしていれば基本、家全体に空気が行き届くからです。
今後は、住宅ローン控除の兼ね合いからZEH基準以上で建てることが基本となりますが、そうなれば、これまで以上に外気の影響も受けにくくなるし、壁に比べて断熱が弱い窓ガラスからも熱が逃げていきにくくなりますしね。
ZEH基準となると太陽光発電も標準搭載になるため、太陽が出ている間は電気料金を気にすることなく空調設備をつけておくことが出来、結果、家の中をより快適に保ちやすくなりますしね。
ま、要は平屋にすればそれだけで自然と「耐震」や「断熱」を高めることが出来、それらにお金をかける必要がなくなるというわけなので、これから家を建てようとお考えの方は前向きに平屋をご検討いただけたらと思います。
とはいえ、平屋はつくり方を間違えるとコスト的にも暮らし的にも最悪の事態を引き起こしかねないので、その点には十分注意してくださいね。
それでは、、、
追良瀬