同じ地域で家を建てるにしてもどんな土地を選ぶかそしてどんな家を建てるかで予算は大きく違ってきます。そしてその予算の違いによってやがて迎える未来に大きな差が生じるかもしれません。
例えば、同じ世帯収入のAさんとBさんが同じ地域で、同じ時期に、同じように家を建てるとして、Aさんは合計4500万円かかり、Bさんは合計3800万円かかるとします。
そして同じ住宅ローンを組んだとして、BさんはAさんとの間に生じたローン返済の差額分を新NISAのつみたて枠を使って40年間ずっと積み立てていくのに対し、Aさんはそんな余裕がなく全く積み立てが出来ないとしたら、住宅ローンの返済が終わる40年後手元資金に2688万円もの差が生じる可能性があります。
計算式としては、4500万円を40年返済で金利0.8%の10年固定で借りたとして(40年間返済額が変わらないと仮定)毎月の返済額が109,580円。3800万円を40年返済で金利0.8%の10年固定で借りたとして(40年間返済額が変わらないと仮定)毎月の返済額が92,534円。
となるので、生じた差額17,046円をこれから40年間ずっと毎月積み立てていくとして、年率平均5%の割合でお金が増えていくとしたら40年後には元本の816万円が2570万円にまで膨れ上がることになる。
かつ、NISAで積み立てていけば通常増えた額に課税される約20%の税金がいらないのでそのまま受け取れる。そして、これに生じた総支払利息の額1,182,080円を合計するとざっと2688万円の違いになるという感じですね。
利息の計算式↓
(Aさん)
109,580円×480回(40年×12ヶ月)-4500万円(元本)=7,598,400円(利息)
(Bさん)
92,534円×480回(40年×12ヶ月)-3800万円(元本)=6,416,320円(利息)
(利息の差)
7,598,400円-6,416,320円=1,182,080円
✔️老後資金は家づくりの時につくる
ここからお伝えしたいことは、世間でいっとき賑わった老後2000万円問題を解決する鍵は、家づくりのタイミングにあるということです。
これから40年という長い間、ずっとかかり続ける固定費をいかに削減出来るかによって未来の暮らしに大きな差が生じると共に、お金に対するゆとりのあるなしによってこれからの暮らしの中できっと気持ち的にも大きな差が生じるのではないでしょうか。
おそらく子供たちが巣立っていくまでは、貯蓄に回せるようなゆとり資金をつくることはかなり難しいと思われるし、雇用形態上、収入が上がりにくい日本ではたとえインフレが継続しようと楽観的に収入アップを期待することが出来ないと思います。地方都市ともなればなおのことだと思います。
であれば、
大きな決断のタイミングで固定費をしっかり見直す。保険、車はもちろん、家も例外ではありません。
家づくりは夢と希望に溢れており、それを縮小したり、妥協することは決して簡単なものではありません。
しかし、それを見つけないまま欲望のままに進むことは、対処できないタイミングで大きな問題が生じる可能性をただただ高めてしまうだけなので、この記事を頭の中に置きつつ家づくりを進めていただければと思います。
それでは、、、
追良瀬

